日本生命が保険料値下げ!若年層を開拓する
日本生命保険は1月7日、死亡保険と医療保険などを組み合わせた主力商品の保険料を、2014年4月から値下げすることを発表しました。インターネット専業の生命保険などが低価格を打ち出すなか、将来の主要顧客となる若年層を取り込むのが狙いです。
日生の主力商品は、死亡や医療、介護、年金など11種類の保障を契約者が組み合わせて加入するもの。値下げするのは、死亡保険と医療や介護保険を組み合わせた商品です。
20歳代の保険料は、標準的な契約で月々700円程度安くなることになります。30歳代では6%程度、40歳代では5%程度と、年齢が上がると値下げ幅は縮まる仕組み。若年層の保険加入を促し、将来の収益拡大につなげる狙いがあるからです。
一方で、日本生命は4月から「終身死亡保険」「年金保険」など、貯蓄性の高い保険にばらばらで入った場合の保険料は、実質的に値上げをします。日本生命は顧客から預かった保険料を国債などで運用しているが、低金利で運用利回りが低下しているためです。しかし、さまざまな保険を組み合わせた契約では「医療保険」や「介護保険」の割引を拡大し、トータルの保険料で値下げするといいます。
第一生命保険や住友生命保険は2013年4月に、主力商品の値下げに動いていました。運用利回りが予定利率を下回る「逆ざや」の解消を受け、今後も保険料引き下げの動きが広がる可能性があります。