戸建ての住宅性能評価の実費は8万~10万円
「住宅性能評価」とは「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づいて、耐震/省エネ/住み心地といった品質を共通ルールで評価する仕組みです。第三者の評価機関が「構造の安定」「温熱環境」「防犯」など10分野について、それぞれ評価します。
東京・新宿にある「住宅性能評価・表示協会」によると、2012年度の新築住宅のうち23%が設計図に基づく「設計住宅性能評価」を実施。その多くは、設計図どおりに施工されたか現地で検査する「建設住宅性能評価」に進んでいます。
一戸建ての住宅性能評価の費用として評価機関に払うのは8万~10万円ほど。評価書を取得すると、地震保険料が耐震性能に応じて10~30%安くなるなどのメリットがあります。将来、中古住宅として売りやすくなる可能性もあるでしょう。
住宅性能評価は大手の住宅メーカーやマンション業者による取得が広がっている一方、地方の中小工務店などが購入者に対して高額の費用を請求したという相談例もあるといいます。一戸建ての場合は「住宅性能評価が付けられるかどうか」「費用負担はどのくらいか」など、購入者はあらかじめ確認しておきましょう。